3.11から7年半、日本の中では徐々に消し去られようとしている放射能問題。しかし、福島県の若い世代を中心に、保養を望む声は高まっています。新たに子どもを授かった両親の不安や、保養前と後の放射能をきちんと測定できるようになった、いわき放射能市民測定所「たらちね」などの存在が大きいようです。詳しくは、この特集と、橋本さんの寄稿文をご覧下さい。
この特集では佐渡島「へっつい」の関久雄さんの文章を皮切りに、7年目の夏も、様々な困難を乗り越えて保養事業を継続企画している、快医学ネットワークのメンバーが中心となっている活動を紹介します。お手伝い募集への応募や、カンパもお願いします。

【新潟県 佐渡島へっついの家】7月29日~8月26日

「増え続ける保養の参加者」
NPO法人ライフケア・関 久雄

6月2日、3日、「夏の保養相談会」が福島県のいわき市と二本松市で開催され、来場者は両方で500人を超えました。事故から8年目に入っても「保養に行きたい!」という声は多く、暮らしに不安がある、子どもが生まれたので保養に行きたい、帰還してせめて夏休みは子どもを外に出したい等の声がありました。しかし、受け入れ側は財政難やスタッフの疲れなどで中止したところもあり、ニーズに応えきることはできていません。保養参加者数は年に9千人から1万人の間だと思われます。福島県の子ども数は約30万人ですから、30分の1の人しか行けてないのが現状です。本来は国のやるべきこと。それを民間の善意にぶら下がっているのですからせめて金くらい出せと言いたいです。
さて、佐渡へっついの家では7月29日から8月26日までの4週間、保養を行います。そこで快医学の皆様にお願いですが、佐渡へ手当ての支援に来てもらえませんか。関心のある方の連絡をお待ちしております。(関080-5227-2110)
以下に保養の事を書いた詩「幸せな死」を上げます。良かったらお読み下さい。

「幸せな死」
20ミリでも大丈夫

そんな声を尻目に佐渡へきた

海で泳ぎ 草に寝転ぶ子ら

母ちゃんはご飯を 父ちゃんは風呂を

青い空に子らの遊ぶ声がこだまし

死ぬにはいい日だと私はつぶやく

するとナリイは言う

保養の子を看取る日が来るかもしれない

一瞬 ベラルーシの病室の 青白い子どもの顔が浮かぶ

おい 順番が違うだろ

おれが先に逝って子どもたちを迎えに来る 違うか

チェルノブイリの教訓は

大人にならないままのユイやリオの野辺の送りを

年寄りの私がやるのだと教えている

家族や友だちに看取られる幸せな死

それを子らに渡せるか

20ミリでも大丈夫

放射能は そう言うあなたにも 降ってくる だから

原発はいらない

【茨城県】7月28日~8月4日

「茨城の夏を楽しもう」
福島応援プロジェクト茨城は 9回目になる2018年夏のキャンプを7月28日(土)~8月4日(土)の7泊8日で開催します。場所は「ともいきの郷」茨城県土浦市本郷1403-1で参加費無料。親子参加で現地集合です。
親子での参加を求めたのは、快医学などのワークショップや食養生についての学習などをしてもらって、放射能から身を守る自衛方法を考えてもらいたいからです。
「快医学講座」、音楽とゲームの夕べ、プール遊び、そば作り、バーベキュー、 藍染め等を実施の予定。
http://blog.goo.ne.jp/oueniba
小張佐恵子〒305-0004つくば市柴崎774-2 ともいき舎/090-9108-0464  saeko@obari.com 

【長野県】8月16日~8月21日

第6回 ふくしまの子どもたち のびのび信州サマーキャンプ
日程 8月16日(木)~8月21日(火)
実行地  長野市青少年錬成センター(長野市小田切)
連絡先 代表 斉藤純子TEL&FAX 026‐222-0213

6月9日、募集開始と同時に申し込みが始まり、30分ほどで定員オーバーしました。
キャンセル待ちも大勢いますので、現在募集はしていません。
保養を希望する人が多いことがわかりますが、受け入れ側もスタッフの人数、高齢化もあり、要望に応えきれず残念です。
10家族26名参加予定で、郡山ー長野間をバスで送迎します。
長野の自然の中で思いっきり遊んで欲しいと思います。

【長野県 高遠はくりゅうの家】通年
従来通り、保養が必要な方の求めに応じて受入れを行っています。希望する方のご連絡をお待ちしています。
問い合わせ・申し込み
hakuryunoie@gmail.com

【山梨県】通年
年間を通じて保養受入れをしています。基本は自炊をお願いしています。調味料などは準備しています。
希望に応じて、快医学の勉強会や健康相談も行っています。
場所 富士河口湖いのちのふる里「まほろば」
問い合わせ 秋野圭三 090-2430-3113

【東京都 八王子】 8月5日~8月8日

第12回 夏休み ふくはち親子交流合宿
主催/福島こども支援・八王子

日程: 8月5日(日)〜8月8日(水) 3泊4日
場所: 大地沢青少年センター (東京都町田市)
募集人数: 45名
福島県内の子どもとその保護者
☆現在キャンセル待ちになっています。
お問い合わせ 080 3307 0427 近藤
Mail fuku8hachi@gmail.com
【 ブログ 】fuku8.jimdo.com→過去の合宿の様子や、地元の食材調達の様子などを見ることができます♪

*東京裏高尾山の施設自然公園内で自由遊びや星空観察など楽しいプログラムがいっぱい!新鮮な地場食材、野菜中心の免疫力を高める献立の美味しいごはん!保育スタッフの見守りもあり、大人のためのリラックスメニューも充実!

*快医学手当て隊は2012年から参加。
アイロン温熱や操体法などの手当てを行っています。当初はお母さんたちへの手当てが中心のプログラムでしたが、快医学の考え方が徐々に理解され始め、今ではこどもたちも含めてのの手当てを実施しています。

☆ふくはち手当て隊参加者募集中!☆
8月6日(月)か7日(火)のどちらか1日! (午前9時から午後7時まで)
アイロン温熱、二人操体のできる方。
詳細 090 1793 4650 佐藤れいまで

【広島県】通年

「保養でも旅行の途中でも寄ってください。
住所:731-0501 広島県安芸高田市吉田町吉田907-2 広島駅から芸備線急行で1時間向原駅。其処から送迎
代金:1泊1000円 自炊可 朝食外要相談 観光ほか 芸備線、郡山城(中世の山城、毛利元就の居城)、神楽観賞可
問い合わせ:快医学ネットワークヒロシマ 増野一恵/080-3876-9127

【山口県】【広島県】通年 要相談
①山口県岩国市海土路町2-64-5 天花ガーデン
代表 豊岳道子(080-1081—8713)
(豊岳が帰省中の)期間限定にて、1家族(親子)、数日間(3日以内)まで受け入れ可能で
す。1泊素泊まり大人1500円/子ども1000円(6才までは500円)より
快医学講習、写経ワークショップ、座禅体験、草取り、庭掃除、畑仕事、などありま
す。

②広島県江田島市沖美町岡大王439-1 菊田富(090-9466-4518)
快ネット会員の方ではありませんが、豊岳の友人で、1家族数日間受け入れ可能です。
1泊素泊まり大人1500円/子どもは小学生まで500円より
オーガニック農業手伝い、海辺で砂浴、マインドフルネスなど体験できます。

〈山口保養ネットなど他の保養団体の紹介〉
③山口県長門市油谷
耕人舎  代表安岡正彦氏(元小学校教師)
8月5日~10日 長門市油谷で保養キャンプ
宿泊無料 食事自炊 ロケーション最高 交通費は支給無
連絡先 豊岳道子(080-1081—8713)
【岡山県】①7月22日~31日 ②8月3日~9日
①7月22日~31日
せとうち交流プロジェクトhttp://setouchi-kouryu-project.com/program-2017/#gaiyou

日程 2018年7月22日(日)~7月31日(火)
滞在場所:啓明学院 前島キャンプ
毎年福島県内および高線量地域に住む親子を招いて(募集人員30名)、瀬戸内海の離島、前島の豊かな自然の中で思いっきり羽をのばしてもらっています。期間中は岡山県内外から講師を招き、体験型のワークショップから催し物、講演会やヘルスケアなど様々なプログラムも提供します。快医学講座と健康相談は、今年で4年目。参加申し込みは締め切りました。ご寄付をよろしくお願いします。(野本美保)

②8月3日~8月9日、
ウェルカム笠岡 夏の保養事業「ウエルカムキャンプ」https://welcomekasaoka.jimdo.com/
日程と滞在場所:

8/3~8/5 笠岡市高島 和風ペンション正栄
8/5~8/9井原市星の郷ふれあいセンター
昨年は7泊8日で親子8組を招いて保養を実施。今年も実施します。保養時のボランティア募集中です。
昨年に引き続き今年も快医学講座をやります。(野本美保)

【香川県】8月2日~8月9日
NPO法人福島のこどもたち香川へおいでプロジェクト
2018年8月2日(木)~8月9日(木) 香川では5泊6日間
滞在場所:さぬき市 南川自然の家
福島とその近県から、小学校中学年以上の子どもたち16名を迎えて、ウォークラリー、川遊び、地引網、、うどん打ち体験などをやる予定。こどもの見守りで、野本も参加します。
参加申し込み締め切り 7月6日(金)
事務局:tel/fax: 087-813-0715 / mail: kagawa_oide@yahoo.co.jp
*ボランティア参加希望の方は、ボランティア担当:伊藤(087-88-9818)まで