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秋の薬草

  ☆きく  漢名 菊

小さき蝶とめて 野菊の風やまず (麦子)
黄菊白菊 其他の名はなくも哉 (嵐雪)

晩秋の野原。いのちの消えかかった小さな蝶が、風に吹かれてそよいでいる、残んの菊の花に動かずにとまっている。それは菊の花の計らいかも知れない。いつ止むとも知れずに、風は吹き続く。そんな風景が見られる時季になってきた。

日本では古来より最もポピュラーな花。一年中、花屋に置かれている。あまり身近すぎて薬草としての効能に気がつかないのでは。伊勢神宮の菊花展の会場にスチール製の柵が廻されていて、野性の鹿からの害を防いでいる。どうやら腸内のクリーニングが狙いのようだ。
効能は、腸内調整・浄血・解毒。竜脳菊は潰瘍性大腸炎にも良い。ここらで薬草としての菊を見直してみては。
天日干しした菊の葉3g〜5gを500CCの水で煎じてください。


 

   ☆えびすぐさ  生薬名 決明子

 気がつけば 秋風の中 えびすぐさ(圭太)

いつの間にか、セミの声が消え、虫の音が心にしみとおる頃になると、1年の時の移ろいに感傷的になってくる。そんな時のまにまに、河原に歩を遊ばせていると、足元に、まだ枯れかかっていないえびす草に気がつく事がある。普段は心に留めないのに・・・

お馴染みの「決明子」。最近、この名を名乗っている人気バンドがある。おそらくメンバーの中の身内に、この「決明子」を愛飲している方が居られるのかな等と想像したりする。それほど生活の中に入り込んでいる薬草茶なのだろう。いわゆる雑草のひとつ。

花は夏につけるが、使用するのは秋につける実になる。
少し気をつけて探せば、結構河原などにはびこっている。10月頃、枯れた莢を採集して天日に干す。
ハブ茶として市販されているものは、このえびすぐさである。効用は殆ど変わらないようだ。

肝炎・腸内の調整(便秘含 ) ・目の衰えに有用な事はどなたもご存知な事と思う。5g位を500CCの水で煎じていただく。「決明子」に限らず、薬草は土地のものが一番である(殆どが中国産)。一度、自家採集に楽しみながらトライしてみましょう。

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