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冬の薬草

  ☆つばき  漢名  山茶

椿の実拾いためたる石の上 (一透)

子供たちの遊びか、それとも大人の気まぐれな手すさびなのか、やや日の傾きかけた初冬の公園の片隅の石の上に、手のひら一杯ばかりの椿の実が置き去りにされている。採り集めているうちに手に余ってしまったのだろうか、そんな何気ない人のなす業に目を留めていると、微笑ましくも、また、置き去りにされたままの椿の実がいとおしくもあり、わびしくも思える。茶花(詫び助)のイメージに重なるからなのだろうか。

秋から春にかけて色々な品種が咲き続ける。木偏に春という字だから本来春がシーズンなのだろう。
原種は中国や日本等。徳川二代将軍・秀忠の趣味からの力入れで多くの品種が改良されたらしい。
薬用としては花を使って関節痛・腸出血等に用いられて来たようだ。実を絞った椿油は皮膚の疾患に良い。
ここでのおすすめは、実を包んでいる殻の部分である。これはリウマチに使える。冬になると、実をはじいた後の殻が枝に残っているのを集めて、エタノール液やホワイトリカーに浸けて抽出したものを患部に塗る。自己免疫疾患に煎じて(2〜3個)服むのも良い。


 

   ☆ひいらぎ  (モクセイ科)  漢名  疼

柊の花から白くこぼれ落つ (草田男)

ものみな色も香りも失せたと思える冬の庭に、風に運ばれてきたのだろうか、かすかに、゛ぽっ゛と品の良い甘い香りが漂っているのに気がつく。この時期水仙や沈丁花にはまだ早いのにと一瞬思って、庭の北隅のひいらぎに思い至る。
あること自体が地味で目立たないのだが、今そこだけが白く匂って輝き、ちいさい粒のような花のかけらが地面に落ちてこぼれている。生きていることに気づかせてくれるような自省の冬のひと時

昔から北欧のクリスマス、日本では節分の行事に用いられている。
再生・復活・難除け等の意味を含んでいる。古代からの人類の感性で霊力が宿っていると感じていたのかも知れない。漢名の「疼」の文字は痛いという意味だそうだ。葉の縁がぎざぎざに尖っていて指で触れると結構痛く感じる。
柊の葉はウイルス全体に良い様だ。これもエタノール・ホワイトリカー等で抽出した液を患部や胸腺・脊椎に塗る。エタノール抽出液は三分の一位の水で薄めて下さい。勿論煎じて(3グラム〜5グラム)飲んでも良い。

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