肥田舜太郎先生お話会ブックレット完成しました 2017年3月23日

~肥田舜太郎先生に捧ぐ~

3月20日、お彼岸の朝、肥田舜太郎先生はあの世へ旅立ってしまわれました。1月1日に100歳を迎えて、喜んでいたのに、桜が咲く前に逝かれてしまいました。

昨年の6月6日、あじさいの色が美しい老健施設で、たくさんの方の協力で開催できた、肥田先生のお話会から9か月。お話会で聞いた肥田先生の言葉を文字にして、その場にいなかった人たちにぜひ届けたいという思いでブックレットをつくり始めたのですが、寄稿をもらったり、免疫力を高める手当ても載せることにしたりしたため、思ったよりも時間がかかってしまいました。

そしてようやく完成して、桜色の表紙のブックレットを先生に届けられたのが、3月7日でした。
これを見て、先生が少しでも元気になってくれればと、ブックレットを先生に届けてくださった秘書の看護士さんとも願ったのですが、かないませんでした。

原爆の地獄を見て、生き延びて、たくさんの被曝者を治療し、寄り添い、看取ってきた先生。原爆でも、核実験でも、劣化ウラン弾使用でも、常に被ばくの実態を隠し、被曝者やそこに生きる人々の人権をないがしろにしてきた、日本政府やアメリカ政府や資本に対して、心底怒り、真っ向から闘い続けてきた先生。

311以降は、老骨に鞭打って、内部被ばくの脅威を全国で説いて回ってくださった先生。先生のお話で目が開かれた人たちがどれだけいたことか。

先生の生き方を、心から尊敬しています。
本当にたくさんのことを学ばせてもらいました。
まだまだ、教えを請いたかった、とても残念な気持ちでいっぱいです。

嵐から私たちを守ってくれていた大木が、倒れたような感が私にはあります。でも、倒れた大木からは、それを養分としてまた新しい芽が生えてくるし、周りの若木たちが日を浴び、風に吹かれて強く育っていくことにもつながるでしょう。

「じぶんのいのちの主人公になる」ことで、「人権が腹に据わる」のだという教えを、胸にしっかり納め、仲間たちと共に手をつないで、嵐に立ち向かっていきたいと思っています。

肥田先生ありがとうございました。
先生から渡されたバトンをしっかり持って、次の世代に引き継いでいきます。
          快医学ネットワーク 野本美保

★内部被ばくからいのちを守る  肥田舜太郎先生お話会ブックレット★

『自分のいのちの主人公になる』

~戦後70年間、広島の被曝者に寄り添い、世界に内部被ばくの脅威を訴え続けてきた肥田舜太郎医師から、3.11後を生き抜く私たち一人一人へのメッセージ~

寄稿: 鎌仲ひとみ ぶんぶんフィルムズ 
  「人間が人間になした最大の犯罪の後に 一人の人間にできること」
 

   :守田敏也  フリージャーナリスト
  「いのちを自分で管理する  肥田先生の教えを世に伝えたい」

編者:NPO法人快医学ネットワーク

値段:300円

*肥田先生の人間味のある、温かくかつ芯の通った力強い語りをそのままに、ブックレットにしました。

*鎌仲さん、守田さんには、肥田先生との関わりを寄せてもらいました。
*快医学ネットワークからは、福島と関東のホットスポットの東葛地域で活動するメンバーから、健康被害の実態を寄せてもらいました。

*快医学の手当てや操体法の解説も入れました。

お読みになりたい方は、快医学ネットワークまで、ご注文下さい。

お問い合わせ:快医学ネットワーク事務局
      tel:03-3814-2290

*ホームページのお問い合わせから、注文していただくこともできます。お返事まで数日かかることもありますので、ご了解ください。